原川ボス 今月のコラム

2023年02月03日

どうする2023年!?

明けましておめでとうございます。
新しい年がはじまりましたね。
3年ぶりの行動制限のない年末年始だったので、
県外へ足を運んで、ゆっくりと過ごした方も
多かったのではないでしょうか。
まだまだ寒い日が続きますが、気合を入れて、
新年度まで駆け抜けたいものです!

さて、今号のテーマは「どうする2023年!?」です。浜松市も舞台の一つである、NHK大河ドラマ『どうする家康』が話題ですが、2023年のはじまりも「どうする!?」と考えなければならないことが目白押しです。
年が始まってからの所感ですが、新築戸建て住宅の仕事は、例年より少ないです。同じ業界の皆さんから話を聞いていますが、全国的に似たような状況だそうです。その理由は繰り返される値上げでしょう。ここまでいろいろなものが値上がりしてしまうと、さすがにお施主さんも家を建てることに慎重になるのは無理もありません。以前も述べたように、相場が関係する木材の価格は少し抑えられていますが、建材全体を見ると、原油代に比例して運搬費も上がり、建材そのものの高騰に運賃を加えると、ため息が出てしまうぐらいの価格です。
今年も値上げは続きそうですが、モノが回らないとお金も回らず、経済は停滞してしまいます。中でも、家という高価格帯のモノの売り上げが減少すると、それに付随して売れるモノ、たとえば家電や家具、インテリア製品なども売れ行きが悪くなるでしょう。また、新型コロナウイルス対策として実施された、無利子無担保融資の無利子期間は3年間の期限付きであるため、今年から返済に追われることとなる企業の動向も懸念されます。何かと不安を感じる今、政府には景気底上げのテコ入れをぜひお願いしたいです。
弊社の事業に関して言うと、今年も新築よりもリフォームが活況だと感じます。それはやはりテレワークの増加や外出自粛で家にいる時間が長くなり、リフォームを検討する方が増えたからでしょう。特にテレワークのためのリフォームはニーズが高く、工務店や住宅メーカーがさまざまな新しい提案を行っています。コロナ禍によって生活スタイルが大きく変わった方は多いと思いますが、暮らしに直結するのが住まいです。今後、ますますリフォームの需要が増えていくと思います。
会社として、今年力を入れたいことが、建材をただ売るだけではなく、+αすることです。付き合いのある職人さんや個人事業主の人たちと一丸となって、彼らの技術を活かす仕事を増やしていきたいですね。職人さんたちは高齢化が進んでいますが、若い人に技術やノウハウを伝えていく手助けもしていきたいです。先の見通しが立てづらいご時世ですが、いろいろな人と助け合いながら、何とか打開していきたいと思います。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(2023年1月13日 記)

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原川誠
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2022年11月28日

コロナと値上がりの2022年

立冬を過ぎ、暦の上では冬なのに、
長袖では暑い日もありますね。
年々秋の短さを感じます。
そんな中でも、季節感のあるおいしいものを
楽しめるようになってきました。
2022年もいよいよ終盤です。
新型コロナウイルスや
インフルエンザの予防に気を付けて、
充実した日々を送りたいですね。

さて、今号のテーマは、「コロナと値上がりの2022年」です。このコラムを書いている今は11月初旬ですが、毎年恒例の1年間の振り返りを綴ってみたいと思います。
昨年に引き続き、2022年も新型コロナウイルス感染の収束は見えません。世界中の人々がコロナに慣れ、以前から言われているようにウィズコロナの時代が来たように感じます。そんな2022年の最大の変化は「値上げ」でしょう。ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、食品をはじめとするさまざまな分野で価格が上昇。値上げに次ぐ値上げが日常になってきました。そんな折、急速に円安が進む事態に……。1回ごとの値上げの金額は小さくても、それが繰り返されているので、塵も積もれば山となる……の諺の通り、1年前と比較すると、その金額差に驚く商品は多いです。
もちろん、値上げは建築業界でも例外ではなく、このコラムで何度も記しているように、輸入建材の値上がりは来年も続きそうです。ベニヤ板は1年前の金額の倍に。材木や下地材、各種製品も値上がりが止まりません。
そんなわけで、今年は全国的に新築戸建て住宅の着工数が伸び悩んでいると言われていますが、幸いにも静岡県はそうではありません。西部は前年度比100%、中部と東部は98%だそうです。特に西部は輸出に重きを置く産業が多く、円安が業績アップの後押しになっていることが、着工数の堅調の一因と言われています。企業の業績の安定=働き手の収入の安定です。やはり、家を建てるという大きな決断の際に、景気が重要な要素だということがよくわかります。とは言え、今後住宅ローンの金利が変動することも考えられますし、ローンを組むことが難しくなるかも……という声も聞こえます。今後住宅の値段が下がることは考えにくいので、世の中の動きを注視しながら、家づくりを考えていただきたいです。
弊社に関して言うと、新築よりもリフォームが活況だと感じます。それはやはりコロナの影響で、家にいる時間が増えたことで、リフォームを希望する方が増えたからでしょう。特に快適な在宅ワークを叶えるリフォームはニーズが高く、工務店や住宅メーカーがさまざまな提案を行っています。コロナによって、生活スタイルが大きく変わった方は多いと思いますが、生活スタイルに直結するのが家です。今後、ますますリフォームの需要が増えていくと思います。。
最後に2023年の個人的な抱負を……。やはり、健康! これが一番です。日々健康に気を付けているつもりですが、膝やつま先など体の節々が痛むことがあり、若い頃とは違うな、と実感しています。しかし、そんな自分を受け入れながら、年を重ねていくしかないですね。日課は以前と変わらずウォーキングで、8000歩を目安に歩いています。おいしい物を食べて、適度な量のお酒を飲んで、細く長く、健康に暮らしていくのが目標です。仕事も健康でこそがんばることができますからね。
最後になりましたが、本年は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様良い年をお迎えください。
(2021年11月8日 記)

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原川誠
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2022年09月26日

行動制限のない夏と円安

暑かった夏が終わり、
すっかり秋めいてきましたね。
3年ぶりの行動制限のないお盆休み、
皆さまどのように過ごされましたか?
久しぶりに遠出をした方も多かったのではないでしょうか。
まだまだ新型コロナウイルス感染拡大は
収束しそうにありませんが、
感染対策を万全にして、つつがなく過ごしたいですね。

さて、今号のテーマは、「行動制限のない夏と円安」です。
上昇が止まらない物価に追い打ちをかけるように起きた、およそ24年ぶりの円安水準の更新。建材は輸入に頼っているものが多いので、建築業界にとっても大打撃です。円安の影響を受けるものはこれから更に値上げになる可能性が高く、市場の動向をメーカーさんや問屋さんが注視している状況だそうです。今後の動向次第ですが、12月頃に再度値上げの話が来るかもしれません。
例年は9月頃から仕事が忙しくなるのですが、今年はまだ少し余力があるので、どうしたものやら……。とは言え、周囲の話を聞く限り、新築戸建て住宅の仕事は途切れず続きそうなので、あまり不安にならなくてもよさそうです。
水回り製品をはじめとする建材の在庫不足はほぼ解消しており、納期やスケジュールのトラブルの心配がほぼないので、これから家を建てるお施主さんにとっては、日程の希望が通りやすい時期とも言えます。ここ数年を振り返ると、家の値段がすぐに下がる可能性は低く、「今が一番安い」と考えて、建てたいタイミングを優先して決断するのが一番良い選択であると思います。こどもみらい住宅支援事業、住宅ローン減税など、引き続き活用できる制度もありますので、賢く家づくりを進めてくださいね。
行動制限がなくなったおかげで変化したことと言えば、先日、3年ぶりに東京で開催された住まいに関する展示会に行ってきました。万全のコロナ対策の上、時間制、予約制を徹底しており、安心して入場することができました。会場は以前よりも人の数が少なく、スムーズに見て回ることができましたし、各ブースの担当者とじっくり話をすることもできて、やはり直接展示会に足を運ぶことでこそ得られるものがあるなあと実感しました。
コロナ禍の後、さまざまな分野でバーチャル化が加速しています。住宅業界も同様で、今や賃貸住宅だけでなく、マイホームもインターネット上で細かい部分まで確認をして、直接見ないまま契約を結ぶ例も珍しくない時代になりました。しかし、実物を目の当たりにするのはやはり違いますね。見た目の印象だけでなく、実際に触れたり動かしたりすることで、使い勝手もわかります。もちろん、人においても同様で、インターネット会議よりも、顔を合わして会話するほうが、ずっと親密なやりとりができると感じます。バーチャルの良さ、リアルの良さ、それぞれを活かすイベントが、これから増えていくでしょうね。自分をとりまくものの変化も柔軟に受け入れ、糧にしていきたいものです。
(2022年9月9日 記)

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